劇場版がロングラン上映中の「相棒」シリーズに初のスピンオフ(派生)映画が誕生する。杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)をサポートする警視庁鑑識課員の米沢守に焦点を当てた映画「鑑識・米沢守の事件簿」(長谷部安春監督、来春公開)をテレビ朝日と東映が共同製作。米沢を演じる六角精児(46)が初主演する。同映画に萩原聖人(36)が刑事役で初参加し、六角と新「相棒コンビ」を結成する。

 「相棒」の名脇役が主役に躍り出る。シリーズ初の派生映画で描かれるのは、映像解析や指紋照合で事件を解決に導く鑑識のプロ米沢守。00年にテレビ朝日系「土曜ワイド劇場」でスタートした際、六角には短いセリフ2つしか与えられなかっただけに、主演映画とは大出世だ。今回は米沢の口ぐせ「女房に逃げられた」を具現化し、警察官僚の天下りとセクハラ問題に踏み込んだ事件を追う。