ウ-監督が興収の一部を四川被災者へ
【カンヌ(フランス)19日=木下淳】総製作費100億円の中国アクション大作「レッドクリフ」(10月公開)の世界発表会が市内で行われ、ジョン・ウー監督(62)が興行収入の一部を四川大地震の被災者に寄付する意向を表明した。12日の発生から1週間が経過した地震について会見で聞かれ「ちょうどオーストラリアで今作の編集中だった。すぐ中国のクルーに連絡して『できることがあれば全力でサポートする』と伝えた」と振り返った。
映画は中国で7月に公開され、日本では10月に封切られる。公開前のため、義援金を届ける具体的な方法は未定だが、ウー監督は「1人1人が救出される映像に感動した。これは中国だけじゃなく世界に通じる問題だ」と話し、約100カ国のメディアの前で被災地の支援を約束した。
また、四川省出身の歌手alan(アラン=20)が世界共通の主題歌「心・戦-RED CLIFF-」を歌うことも発表された。四川省康定(カンティン)県で生まれ、10~15歳まで同省の成都で育った。日本で地震を知り「地震がない土地なのに驚いた。入院した知人もいます。両親は山の奥に避難して、2時間後に無事が確認できました」。死者・行方不明者は6万人に迫ると報じている中、alanはチャリティー企画を考案。地震発生後に作った「幸せの鐘」の音楽配信を20日からスタートし、収益の全額を日本赤十字社を通じて寄付すると発表した。
映画は6月の完成前にアジア公開が決定し、この日のプロモーションを世界公開の足掛かりにする。alanは「1人の力は限られますが、世界が力を合わせれば。私は歌の力で故郷を慰めたい」と話した。
[2008年5月20日6時42分 紙面から]
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