映画「ラストサムライ」や「硫黄島からの手紙」、スティーブン・スピルバーグ監督制作総指揮の人気ドラマ「エクスタント」に出演するなどハリウッドで活躍する日本人俳優尾崎英二郎が出演する最新作「リトル・ボーイ」が、4月24日に全米公開されました。第二次世界大戦中に戦地に向かった父を無事に連れ戻したいと願う小さな少年(リトル・ボーイ)とその家族を描いた物語は、日本人にとっても考え深い題材です。
全米1045館で封切られ、公開週末3日間で275万ドルを超える興行を記録する好スタートを切った同作は、「エターナル・サンシャイン」「グランド・ブタペスト・ホテル」などで知られる俳優トム・ウィルキンソンと「戦火の馬」「博士と彼女のセオリー」などで知られる女優エミリー・ワトソンが出演。「パール・ハーバー」や「PLANET OF THE APES/サルの惑星」などで知られる日系人俳優ケイリー・ヒロユキ・タガワ、「プリズン・ブレイク」のマイケル・ラパポートらが共演に名を連ね、メキシコの新鋭アレハンドロ・モンテベルデ監督がメガホンをとった作品です。
戦争で日本軍の捕虜となった父が無事に帰ってくることを信じ続けて奇跡を起こした少年と、差別を受けながら暮らす日系人との絆、友好を通じて、改めて戦争とは何か、戦争によって様々な人々の人生が傷つくこと、そしてその是非を訴えかける内容になっています。リトル・ボーイは主人公の少年のあだ名ですが、広島に落とされた原爆の愛称でもあります。戦後70年。この作品が多くの人に届くことを願っていると語る尾崎は、「戦争とは関係のない場面ですが、非常に大切な局面で登場します。日本のために身を捧げ、日本を元気にできるかもしれない役どころです」と自身の役どころを説明。現時点では日本公開は未定ですが、自身の活躍で東日本大震災以降日本で苦しむ多くの人たちを元気づけたいと語っています。
そんな尾崎は昨夏に、トム・クルーズとの共演やクリント・イーストウッド監督らとのエピソードなどについても語った初の著書「思いを実現する力」を出版。俳優になる前からのこと、これまでの歩み、そして哲学や戦略、経験などを綴った、どうやったら夢を叶えることができるのかについて語った内容です。無名の日本人俳優がハリウッドで夢を掴むまでのストーリーは、「リトル・ボーイ」同様に多くの日本人に共感と夢を与えてくれます。ここ数年はWOWOWで放送されるアカデミー賞授賞式のレポーターも務めているので日本でも多くの方が応援していると思いますが、俳優を目指す人や映画ファンも十分楽しめ、ゼロから人生を切り開いた戦略と実践は啓発的な読み物としても読み応えがあります。
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