5月で日本テレビ系「笑点」の司会を勇退した桂歌丸(79)ですが、暇になるどころか、芸歴65周年を祝う記念落語会で全国を飛び回っている。

 15歳で落語家になって65年。記念落語会は愛媛・内子座、熊本・八千代座、群馬・ながめ余興場など昔ながらの風情漂う芝居小屋で開かれ、7月26日には東京・新橋演舞場で三遊亭小遊三、三遊亭円楽の「笑点」メンバーに加え、笑福亭鶴瓶、立川志の輔をゲストに迎え、すでにチケットは完売の人気ぶりです。8月中席には恒例となる国立演芸場で三遊亭円朝の怪談噺をネタおろしする予定で、「死ぬまで現役でやりたい」の言葉通り、8月で80歳となるとは思えないほど精力的です。

 「笑点」も歌丸から春風亭昇太(56)に司会が代わり、林家三平(45)が新加入しましたが、視聴率は6週連続で20%を超えています。快進撃のスタートは、5月15日放送の20・1%で、歌丸が司会勇退を表明しました。最後の司会となった22日は27・1%、昇太の初司会となった29日は番組史上、今世紀最高の28・1%でした。その後も6月5日が22・8%、不倫騒動で円楽が釈明会見を行った直後の12日は23・2%、19日も24・1%と高めでした。

 これは円楽が昇太ら「笑点」メンバーにどういじられるかを期待してチャンネルを合わせた結果だったようですが、関係者によると、円楽がたっぷりいじり倒された回の放送は7月3日になるそうです。視聴率もぐっと高くなりそうです。【林尚之】