声優潘めぐみが28日、東京・新宿ピカデリーで行われたアニメ映画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 1 青い瞳のキャスバル」(安彦良和総監督)初日舞台あいさつで、感極まって大粒の涙を流した。今作は、79年にテレビ朝日系で放送された「機動戦士ガンダム」で描かれた「一年戦争」の前の物語。

 潘は「機動戦士ガンダム」シリーズへの出演は初だが、母恵子が「機動戦士ガンダム」で人気キャラのララァ・スンを演じた縁もあり、並々ならぬ思いで作品に参加していた。この日の壇上でも「アルテイシアに選んでいただき…母の言葉を借りると『時が見える』瞬間だと思った」と、母が演じたララァの名ゼリフを引き合いに、シリーズに参加できた喜びを語った。

 舞台あいさつの最後には「こうして、皆さんの前に立たせていただけて…本当に、本当に胸がいっぱい。別れ、いとおしさ、悲しみ…現実でも感じられるものが作品には詰まっている」と語るうちに、目からみるみるうちに涙が…。そして「何度も何度も劇場に足を運んで、作品を愛して、導いてくれたら…と思います」と締めた時には、両目からあふれた涙が、ほおを伝って床にまでたれるほどの号泣だった。潘は手で顔を何度もぬぐい、涙でぬれた顔を下げ、一礼して会場を後にした。