大腸がんを告白した俳優今井雅之(54)が21日、原案・脚本を手掛けた舞台「THE WINDS OF GOD」が上演された大阪・メルパルクホールに、音声でメッセージを届けた。

 関係者によると、地元関西出身の今井は、直前まで来場しての舞台あいさつを考えていたが、体調の問題から断念。代わって「来場できず申し訳ないといった内容や、舞台のすばらしさを伝える旨のメッセージを録音して届けた」という。

 同舞台は、今井が神風特攻隊を題材に生み出した作品で、88年の初演以来27年間、ライフワークとして上演してきた。

 しかし今井は、5月1~5日の東京公演を前に降板を発表。重松隆志の代役で開幕した。東京では今井自らが連日会場に足を運び、あいさつ。この日の大阪公演も、舞台あいさつを予定していた。

 今後は23日に京都劇場、24日に新神戸オリエンタル劇場と、兵庫出身の今井にとって地元での公演があり、体調次第では来場あいさつも考えているという。同舞台はその後、31日に沖縄市民会館で千秋楽を迎える。