ミス・ユニバース日本代表の宮本エリアナ(21)が、似た境遇の高校生アスリートに刺激を受け、世界NO・1を狙っている。父はアフリカ系米国人、母は日本人。「代表にふさわしくない」の批判もあった中、陸上のサニブラウン・ハキーム(16)野球のオコエ瑠偉(18)に「勇気をもらった」と話した。

 エリアナは、サニブラウンの世界陸上北京大会での活躍に歓喜していた。25日の男子200メートル予選、26日の準決勝ともニュース番組でチェックしていた。

 「素直にすごいなと思いました。刺激を受けたし、勇気をもらいました。7月にも彼が日の丸を背にして喜ぶ姿(陸上世界ユース選手権100メートル優勝で)を見て、ウワーッと思いました。野球の彼もすごいですよね。芸能界にも私と似た境遇の方々が活躍されていて、憧れられているし、とてもうれしいですね。もっと、そんな人が増えて、いろんなことが平等に見てもらえるといいですよね」

 世界大会の日程、開催地とも未定だが、注目度はかつての日本代表にはないほどに高く、テレビ、イベント出演などでも多忙だが、将来へのビジョンはある。

 「ビジネスをやりたいです。人種や人権の問題で何かできないかなと。あとバイクが好きなので、そっちの方面でも。モデルも続けたいし、発言力のある人にはなりたいです」

 だが、その夢へのスピード感も世界大会の結果で変わることを自覚している。

 「だから、出るからには上位、一番上を目指したいです。とても楽しみにしています」

 願いをかなえ、オコエ、サニブラウンに負けないくらい、日本を盛り上げるつもりだ。