奥田瑛二(65)主演映画「赤い玉、」(高橋伴明監督)初日舞台あいさつが12日、都内で行われた。12年から京都造形芸術大映画学科長を務める高橋監督が「学生がエロス表現から逃げている」と危機感を覚えて企画し、奥田に主演を依頼。俳優、スタッフは学生から募集し、親の承諾も得た上でぬれ場を演じた2人が、壇上で撮影を振り返った。2年の村上由規乃さん(21)は「お乳を出す撮影の時、奥田さんが学生に『こういう時はマナーがある。下手(しもて)に立たない』と言ったのが印象的でした」。撮影時は学生で今春に卒業した女優土居志央梨(23)も「大画面で、お乳が出るのはドキドキ…でも豊かだと思う」と胸を張った。

 その姿に感激した奥田は「夏を経験し、秋に撮った時の学生の成長たるや、プロと言ってもおかしくない」とし、「将来に何人かプロとして映画に携わることができる」と評価した。