俳優のジョニー・デップ(52)が、トーク番組「Jimmy Kimmel Live」でオーストラリアに愛犬を許可無しに入国させたことについて語った。

 ジョニーは「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ5作目の「Pirates of the Caribbean:Dead Men Tell No Tales」(原題、2017年8月11日日本公開)の撮影のため、オーストラリアに2匹のヨークシャテリアをプライベートジェットに乗せてきたが、今年5月に適切な書類や許可なしに入国させたとしてオーストラリアの農林水産省から50時間以内に犬をオーストラリアから出さなければ、安楽死させると警告されていた。その後、ジョニーは犬をカリフォルニアに帰国させている。オーストラリアの公訴局長室は今回の問題でジョニーの妻で女優のアンバー・ハード(29)を告訴。アンバーは最大で10年の禁錮刑、罰金7万5000ドル(約900万円)になる可能性があるほか、間違った書類を提示したという罪にも問われることになり、最大で1年の禁錮刑、罰金7500ドル(約90万円)となる可能性がある。

 そして、この出来事について聞かれたジョニーは同トーク番組に「僕たちは犬のために書類はすべてちゃんとやったと思い込んでいたよ。みんなの前で犬を連れていたんだ。でも……ほかのものが密輸されたかもしれないけれどね。彼らはそれを見つけられなかったみたいだよ」とジョークで答えた。また、司会者のジミー・キンメル(47)にこんなにクレイジーなことは聞いたことないと言われると、「彼はただ自分の仕事をしていただけだと思うよ。この変な汗っかきの男は2匹の5か6インチのティーカップヨークシャテリアが何かこの国に害をもたらすと考えたんだよ。彼の意見は分かる。だって、オーストラリアは地球上で最も毒のある生き物がいる国だからね」と語った。

 さらにアンバーが刑務所に入れられるかもしれないことについて、「もし、彼らがそうしたら、僕はオーストラリアに飛んで、あの男を襲うよ」「そしたら、僕も刑務所に行けるからね」とジョークでコメントした。

 しかし、このインタビューに多くの人がジョニーとアンバーはほかの国の法律を尊重すべきで、悪いことをしたと思っていないと批判している。ジョニーの妻への愛は伝わったが、世間に反省の気持ちは伝わらなかったようだ。【ハリウッドニュース編集部】