タモリ(70)が、今年のNHK紅白歌合戦総合司会に起用されることが5日、濃厚になった。1983年(昭58)にも務めており、実現すれば32年ぶり2度目となる。

 タモリが総合司会に就くことで、シンガー・ソングライター井上陽水(67)の初出場に現実味が出てきた。井上はタモリと同じ福岡出身の親友で、「ブラタモリ」のオープニングテーマ曲「女神」とエンディング曲「瞬き」を歌っている。NHKにとっても長年、紅白出場オファーをし続けている「恋しい人」だ。

 井上は、93年には連続テレビ小説「かりん」の主題歌「カナディアンアコーデオン」を担当。紅白への期待感が高まったが、「あの場はあまりにもハデ。恥ずかしいから」と断った。06年には「今年は出る気がない。今後の紅白の出演を検討する」とコメント。音楽番組「SONGS」で4夜連続特集された09年も出場を断っていた。

 しかし、今年に限っては、井上がタモリとの共演で前向きになる可能性も考えられる。NHKの担当者は「今年こそ」の思いで、情熱をぶつけることになりそうだ。