大みそかの第66回NHK紅白歌合戦(午後7時15分開始)の司会者と出場者発表会見が26日、都内で行われた。紅組では乃木坂46が初出場。生駒里奈(19)が涙で喜んだ。

 乃木坂46が、結成4年で大みそかの晴れ舞台に立つ。昨年11月26日、落選の一報にメンバーは黙ってうつむき、悔し涙を流した。あれからちょうど1年。生駒の目には涙があふれた。白組司会の井ノ原から「泣いてもいいんだよ」と声を掛けられながら、「ファンの皆さん、メンバー、スタッフさんと一緒にこの場所に来られてうれしいです」。さらに涙が頬を伝った。

 出場濃厚だった昨年はギリギリでHKT48に逆転された。キャプテン桜井玲香(21)は「去年は自分たちの実力不足。落選をきっかけに、普段の活動態度や取り組み方を一から考え直して力を合わせて走ってきました」。年始から紅白に照準を定め、公の場に出るたびメンバーは「紅白に出たい」と言い続けた。メンバーもスタッフも一丸となり結束を深めてきた。朗報は24日にスタッフから伝えられ「あまりの衝撃で言葉が出なかったのですが、すぐにみんなで『頑張ろう、頑張ろう』と言い合いました」(桜井)と喜び合った。

 グループ、個人としても飛躍の1年。白石麻衣(23)に続き、今年に入って橋本奈々未(22)西野七瀬(21)らが女性ファッション誌の専属モデルに就任。清楚(そ)なお嬢さまグループは男性のみならず、女性ファンも獲得し、今や握手会では、約3割が女性だ。CDも年々売り上げを伸ばしてきた。同局柴崎哲也チーフプロデューサーは「実績を含めて活躍した1年だった」と説明した。生駒は「乃木坂46らしい、いい音楽を届けたいです」。涙を拭いて、目を輝かせた。【大友陽平】