歌舞伎俳優市川團十郎(48)が18日、東京・深川のの成田山東京別院深川不動堂で、映画「襲名」(三池崇史監督、25日公開)のヒット祈願を、長男市川新之助(13)、三池監督とともに行った。

團十郎襲名までを追ったドキュメンタリー作品で、ベネチア映画祭で公式独立賞「Cinema&Arts Award」最優秀作品賞を受賞した。

團十郎は、ベネチア映画祭参加や受賞について、これまで「一命」「無限の住人」など三池監督の作品に出演したことを振り返りつつ「また監督とのご縁の新たな1歩が始まるということが私としては一番うれしい」と話した。

新之助は、受賞について「ベネチアから帰って来た後だったので、よりうれしく感じました」とした。

三池監督は、撮影の時、團十郎が「ノーチェック」だったことを明かした。「お芝居ならともかく、普通だとワンシーン、ワンカット、ここ使ってもらいたくないなどあると思いますが、まったくノーチェック。監督がよければいい、と。完成した後の試写で、何があっても怒らないでください、と言ったら『怒るようなことしてるの?』って、冗談で。(ノーチェックは)ありえないと思いました」と驚いた。

團十郎は「監督との時間軸、関係性で信頼があるので、とやかく言う筋合いはないのでお任せしました」と話した。

深川不動堂は市川團十郎家と縁が深い成田山新勝寺の東京別院。護摩をたいてヒット祈願を行い、團十郎は「不動明王という炎の熱、そしてまたお護摩で焚かれる炎の力を見て、この作品が多くの方々の力を得て、何か新しいものを見つけられる世界へ1歩踏み出してくれたらいいなと思いながら成功祈願を受けました」とした。