日本ケーブルテレビ連盟の4K放送専門チャンネル「ケーブル4K」が1日、開局した。目玉番組「西部警察 全国キャラバン!! ロケ聖地巡礼」に出演する、石原軍団の徳重聡(37)がこの日、都内で行われた開局イベントに参加した。石原裕次郎さんのものまねを23年間続けてきたタレントゆうたろう(45)も、石原プロ公式のイベントに初参加し、同プロから公認され、今後の“共闘”を誓った。

 ゆうたろうが裕次郎さんの名曲「ブランデーグラス」を熱唱する中、徳重が、リハビリ中の渡哲也が「西部警察」で演じた大門団長ばりにライフルを持って登場した。ものまねながら裕次郎さんと弟子の徳重が並び立つ“奇跡のタッグ”の実現に会場は沸いた。

 石原プロは全国のケーブルテレビ局と「4K未来映像プロジェクト」を展開してきた。その一環として「西部警察」の全国のロケ地を巡り、4Kカメラで撮影する番組「-ロケ地巡礼」(全10話)を制作、放送し、主演の徳重は現在も撮影を続ける。その応援団として、ゆうたろうに白羽の矢が立った。ゆうたろうは、裕次郎さんへのリスペクトから裕次郎さんのものまね1本で23年間活動してきた。七回忌、十七回忌も参列したが、石原プロ公式行事への登場は初めて。「裕次郎さんがお好きな方が、まだたくさんいることが純粋にうれしい。仕事という感じで、石原プロさんとは付き合っていない」と感慨深げに語った。

 イベントでは「西部警察」の撮影当時の裏話を熱く語り、関係者を通じて入手した裕次郎さんが使用したサングラスまでかけた。その熱意に、石原プロ関係者は「石原軍団入りはありませんが公認します」と認めた。

 「4K未来映像プロジェクト」の先には、映画製作が控える。徳重は「4Kのアクション映画に、ぜひぜひご期待ください!!」と宣言した。それを受け、ゆうたろうは「公認、非公認関係なく、若手の徳重さんをはじめ僕らの世代で一緒にやれることがあったらいい。関西のお笑いが芸能界を席巻する中で、石原プロさんが僕を使うことで関東から面白いものができれば」と今後の共闘を期待した。

 ◆ケーブル4K ケーブルテレビ業界初の全国統一編成による4K放送専門チャンネル。全国で110社以上の事業者が採用の意向(総接続世帯数の約83%をカバー)で、受信用のセットトップボックスがあれば視聴可能。チャンネル銀河、ファミリー劇場、ヒストリーチャンネルなどの専門チャンネルも番組を制作、放送する。

 ◆4K 映像の解像度を表す用語。日本で放送されているハイビジョンの画素は約92万画素、フルハイビジョンは207万画素だが、4Kはフルハイビジョンの約4倍の829万画素の高解像度を誇る。テレビでも劇場並みのきれいな映像の上、画素数が多いため、画面に接近してもぼやけることがない。