俳優黒川想矢(16)が、日韓合作映画「3ミリの恋」(チョン・ジニュン監督、11月6日公開)に、キム・ジアン(17)とダブル主演することが18日、分かった。黒川の海外作品への参加は初。昨年公開された映画「国宝」で主人公の少年時代を演じ、大きな話題となり、6月には「免許返納!?」も控えている。初めての海外作品参加で、また大きく飛躍する。

同作は、日本と韓国の高校生のラブストーリー。25年7~8月にかけ、佐賀県唐津市、韓国・釜山で撮影が行われた。釜山に向かうフェリーに乗っての撮影もあった。歴史や文化、国境を越えた若者たちのみずみずしい物語には、日本人、韓国人スタッフが一丸となって取り組んだ。物語、製作ともに、両国の架け橋になるような作品が完成した。

黒川は、唐津市で釣りに明け暮れる高校生タツヒコを演じた。「あの夏、僕たちは忘れられない旅をした。日本と韓国のあいだには海があり、そして悲しい歴史もある。そのあいだにあるものは、時に僕たちを引き付け合ったり、また引き離したりもする。撮影を通して、僕たちは映画のすばらしさを感じながら、そのキョリについて思いをめぐらせた。忘れられないさまざまな思い。ぜひ見届けてほしい」とコメントした。

韓国からの留学生ユンスルを演じたキムは「普段から日本の作品に大きな関心を持っていただけに、日韓合作作品に参加できて大変感慨深いものがありました。すばらしい俳優の皆さんと一緒に作品を作ることができ、とてもうれしく、さらに意義深い時間となりました」と話している。子役から経験を重ね、24年にヒットしたホラー映画「破墓/パミョ」で注目を集めた。

チョン監督は、祖母が釜山に住んでいたとし、釜山から海を渡った先にある唐津を背景に映画を作りたい思いがあったという。さらに「黒川想矢さんとキム・ジアンさんには感謝の気持ちでいっぱいです。2人の努力と情熱のおかげで、キャラクターに命が吹き込まれました。国境なんて簡単に飛び越えてしまう2人の純真でまっすぐな姿に、きっと皆さん勇気をもらえることでしょう」と、コメントを寄せた。

同監督は短編作品で話題を呼び、今回が初長編、商業作品デビューとなった。

▼「3ミリの恋」 佐賀県唐津市で、釣りに明け暮れながら高校生活を送るタツヒコ(黒川想矢)。夏休み目前のある日、タツヒコのクラスに釜山からの留学生ユンスル(キム・ジアン)がやってくる。ユンスルはなぜ、留学先に唐津を選んだのか-? その理由がひもとかれ、少しずつ仲良くなっていく2人だったが、タツヒコの何げない言葉がユンスルを傷つけ、突然、韓国に帰ってしまう。そんな中、歴史の教科書に日本と韓国の地図を見つけたタツヒコは、唐津と釜山の距離を定規で測ってみる。それは、たったの3ミリだった。そして、タツヒコはある決断をすることに--。