アカデミー賞の前哨戦として知られる第73回ゴールデン・グローブ賞のノミネートが9日、米ロサンゼルスで発表され、俳優レオナルド・ディカプリオ(41)主演の「レヴェナント:蘇りし者」の音楽を手掛けた音楽家の坂本龍一(63)が、最優秀作曲賞にノミネートされた。同作は作品賞にもノミネートされた他、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが監督賞、ディカプリオが主演男優賞に名を連ねている。坂本は「ラスト・エンペラー」(87年)と「シェルタリング・スカイ」(90年)で同賞を受賞しており、今回受賞すれば史上4人目となる3度目の受賞となる。

 1950年代のニューヨークを舞台に女性同士の恋愛を描いた「キャロル」が、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが主演女優賞にダブルノミネートされるなど、作品賞、監督賞を含む最多4部門で5つのノミネートを果たした。また、テレビドラマ部門では、「アメリカン・ホラー・ストーリー:ホテル」で本格的に女優デビューを果たした歌手レディー・ガガ(29)が、テレビ映画・ミニシリーズの女優賞にノミネートされた。ハリウッド外国人映画記者協会の投票によって選ばれる同賞は、来年1月10日にビバリー・ヒルトン・ホテルで授賞式が行われる。(ロサンゼルス=千歳香奈子)