作家山崎豊子さん(享年89)の代表作「沈まぬ太陽」が初めてドラマ化されることが15日、分かった。WOWOWが開局25周年記念作品として全20話で制作。上川隆也(50)が主演し、ライバル役を渡部篤郎(47)が演じる。放送は来春予定。撮影は今月下旬から始まりアフリカ、中東での海外ロケを経て、来年5月中旬まで行われる予定。

 「沈まぬ太陽」は、山崎さんが日航ジャンボ機墜落事故に着想を得て航空会社の暗部と、信念を貫く人間を描いた。09年に渡辺謙主演で映画化されたが、原作が長大のためドラマ化は不可能と言われてきた。今回は原作を全て映像化する。

 上川は95年、山崎さん原作のNHK「大地の子」でドラマに初主演した。「人生を大きく変えることになった『大地の子』から20年がたち、50代に入り、大きな節目を迎えた時にご縁を感じます」と感激。渡部は「映像化は非常に困難な作業になると思いますが心を込めて演じさせていただきます」とコメントした。