大相撲・元三保ケ関親方の歌手増位山太志郎(67)が20日、東京・江東区の「猿江ガラス」でガラスコップ作りに初挑戦した。

 この日、新曲「男のコップ酒」が発売された記念で、日本酒を飲むのに適したコップを作った。「ガラスが赤く燃えていて、少しでも触るとやけどをしちゃう。マイクを握れなくなっちゃうから気を付けないと」と言いながら、きれいな形に作り上げた。

 その後は墨田区に昨年12月にオープンした「ちゃんこ増位山」に移動。三保ケ関部屋の稽古場をリフォームし、土俵やテッポウ柱のある相撲部屋の雰囲気を残してリフォームした。

 新曲の歌唱披露をし、「男のロマンや哀愁を歌った曲。ぜひ聞いて欲しい」とアピール。歌詞には「腹にのみこめ 男のぐちは 何はともあれ まずは一杯」という歌詞がある。解散騒動に揺れたSMAPに、「いろいろあるだろうけど、一杯飲めば忘れられるでしょう。ファンも期待しているし、頑張って欲しい」とエールを送った。

 昨年11月に死去した、日本相撲協会の北の湖理事長とは同じ部屋所属で、67年初場所初土俵の同期だった。「50年以上の付き合いで兄弟以上の関係。この土俵やテッポウ柱で一緒に稽古をしたから感慨深い」とあらためて親友の死を振り返っていた。

 「ちゃんこ-」は増位山の長男偉貴さん(41)が経営。料理は「生まれた直後から食べて育った三保ケ関部屋の味付けにしている」と話す。「三保ケ関」の部屋は閉鎖したが、ちゃんこの味はしっかりと継承している。