女優の樹木希林(73)が3日、都内で開かれた映画「人魚に会える日。」(仲村颯悟監督)の公開記念トークイベントに出席した。

 沖縄出身の大学生である仲村監督が、故郷の米軍基地の移設問題をテーマに撮った作品。樹木は出演していないが、基地問題で揺れる辺野古で活動をしている人と樹木が交流があることを知った仲村監督の希望で登壇を依頼したという。

 樹木は「若い人たちがやろうとしていることに、少しは手を貸したいということで来ました」とあいさつした。

 この日のイベントは、学生らの運営のため、進行が滞りそうになると、樹木が助け舟を出すひと幕もあり、アットホームな雰囲気の中で行われた。樹木は、「出演している人たちが新鮮で、いきいきとしていて、いろんな意味で触発されるところがあった」と作品を評価。

 また、仲村監督が20歳ということで、「映画はお金がかかるもの。もうかると、周囲の人に振り回されるようになって、捨てられるような人を何人も見ているので、気をつけて」とアドバイスを送った。