新人演歌歌手、村木弾(36)が19日、都内で行われたデビューコンベンションに出席し、演歌界の頂上奪取を宣言した。

 作曲家船村徹氏(83)の最後の内弟子で、デビュー曲「ござる~GOZARU~」は歌手舟木一夫(71)がプロデュースと作詞を手掛けた。船村氏の内弟子としては16人目のデビューとなり、芸名の名字は恩師である2人の1字をもらった。

 村木は「先生と舟木さんにすばらしいレールを引いてもらったので一生懸命やっていくだけ」と意気込んだ。

 船村氏は「まさかね、舟木一夫先生が面倒見てくれるとは本当なのかとびっくりしました。縁というのは不思議なもんですね。人生の面白さです」と舟木に感謝した。

 これに舟木は「先生には若い頃から迷惑をかけっぱなしで、言葉では『頼むよ』と言われたが、『やらねえとしょうちしねえぞ』という風に感じた。でもこうして先生にたまにお会いできるだけでもうれしい」と話した。

 3人はともに今年のえとである申(さる)年で、曲名にもその思いを込めたという。

 村木は「やるからにはてっぺんとりたいですね。今は地道に1歩1歩やっていくだけ」と恩師の思いに決意をにじませていた。