公開中の映画「モヒカン故郷に帰る」(沖田修一監督)のトークイベントが30日、東京・新宿のテアトル新宿で行われ、もたいまさこ(63)と千葉雄大(27)が出席した。

 主演の松田龍平(32)と沖田監督は、イタリアで開催中のファーイースト映画祭の公式上映出席のため、イベントを欠席した。千葉が「僕は(イタリアに)誘われてもいない」とすねると、もたいは「沖田監督はイタリアが似合うんでしょうか?」と心配し、観客を笑わせていた。

 広島の孤島を離れ上京した、松田演じるバンドマンが、前田敦子演じる婚約者と久々に里帰りするさなか、末期がんが分かった父(柄本明)と最後の交流をする物語。松田の母役で、前田とは嫁と姑という間柄のもたいは、もの静かだった家族が前田のひと言で親密になったエピソードを披露した。「みんな寡黙で、1週間ぐらい誰ともしゃべらないで終わるかと思った。そうしたら、あっちゃんが柄本さんにいきなり『明さ~ん!』って言って(笑い)。あれでほぐれた。柄本さんがケラケラって笑って『初めてだよ~そんなこと言われたの』って。和みましたね」。

 一方で、放送中のTBS系ドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」で、恋愛体質な記者を演じている前田のひょう変ぶりに驚いた。「今は(ドラマで)不倫してるらしいですけどね。ビックリですよ。あの嫁が…って」と笑わせた。

 5月8日の母の日も近いということで、イベントの最後には千葉からもたいにカーネーションの花束が贈られた。