東山紀之(49)主演のテレビ朝日系ドラマ「刑事7人」(水曜午後9時)の第2シリーズが、7月から放送されることが25日、分かった。

 昨年夏に放送された前シリーズで主人公は、捜査1課12係に所属し、時間に執着する風変わりな刑事だった。新シリーズは「機動捜査隊」に配属され、警視庁で唯一単独捜査を許された刑事という設定になった。「事件に対する(刑事としての)プロ意識の高さが作品に欲しいとスタッフにお願いした。世間も悲しく、ひどい事件が多いので、そこで生きる男たちを描きたい」という東山の思いもあって、より凶悪な事件が描かれることになった。東山は「前作より事件に対して刑事として悪魔のようなしつこさがないといけないと思う。僕も今年50歳になるので、ぬるいものじゃなくやっていきたいという思いが強い」と話す。

 共演は前シリーズ同様、北大路欣也をはじめ、高嶋政宏、片岡愛之助、鈴木浩介、倉科カナ、吉田鋼太郎ら個性的な演技派がそろっている。東山は「大人の物語というところでの化学反応をもっといただきたいと思っている。前作よりそういうものを熱く求めたい。人間のぶつかり合いを前回以上にやってみたい」と強い意欲を持って現場に立つつもりだ。北大路も「犯罪が多くなっているので、現実の世の中の仕組みに大いに疑問がある。どこか世の中の歯車が狂っている気がする。そういうことを感じながら演じたい」と世相を反映させた作品づくりを意識している。新シリーズに挑む東山についても「緊迫感を感じる」という。

 ◆「刑事7人」 捜査1課12係にいた天樹悠(東山紀之)は「機動捜査隊」に異動した。他にも別の部署に異動した刑事がいたが、凶悪事件解決を目的に、警視庁最強とされる「別動捜査隊」を編成して再結集する。天樹は、犯罪を完璧に把握したいというこだわりから、ほとんど眠らず、覆面パトカーで生活しながら管轄内を回っている。