カンボジア・オリンピック委員会は3日、タレント猫ひろし(38=本名・滝崎邦明)をリオ五輪男子マラソンのカンボジア代表に選出したと発表した。首都プノンペンで会見した猫は「思うように記録が出ず、悔しい思いもしてきたので、素直にうれしい。余裕があれば、リオ五輪の応援の時、カンボジア代表の猫ひろしも応援していただけたらうれしい」と話した。

 自己記録は2時間27分52秒。5月8日のカンボジア代表選考会で優勝した。2時間19分0秒の五輪参加標準記録に届かなかったが、特例措置で代表に選ばれた。猫は11年にカンボジア国籍を取得。12年ロンドン五輪代表に内定したが、国籍取得からの期間が短く、取り消しとなった。

 「12年のアウトから、4年間ずっと1位でいるのは大変でした。最高のコンデイションで自己ベストを狙いたい」。トレードマークの「ニャー」ポーズは「(五輪で)ゴールしてから、最高のニャーをやりたい」と話し、20年東京五輪について「年齢もあって難しいとは思うけど、チャンスがあれば」と意欲をみせた。

 すでに強化トレーニングを始め、12日の「プノンペン国際ハーフマラソン」に出場。7月にカンボジアで壮行会セレモニーに出席し、同月末にカンボジア代表選手団とともにリオ入りする。