NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合午前8時)の6月30日の平均視聴率が22・0%(関東地区)だったことが1日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 これまでの最高は4月27日と、6月8日の常子(高畑充希)が帝大生の星野武蔵(坂口健太郎)にプロポーズされた回の24・6%。4月6日と同26日が20・7%と自己最低タイだった。平均視聴率は、初回からすべて20%を超えている。

 6月30日の回は、小橋一家は常子や鞠子(相楽樹)のささやかな誕生日祝いをしようとしていた。だが、常子が家に帰ってみると隣組の組長が来て鍋や釜などの金属の供出を通達していた。ずっと守ってきたミシンも供出しろという。「月に1度のお出掛け」という家訓にも不謹慎だ、と文句をつけた。我慢する常子。

 「いいかげんにしてください」と反抗したのは、鞠子だった。鞠子は「きちんとした身なりをするためにミシンは必要」と理路整然と話し、組長も引き下がる。

 一家はこの日の誕生祝いは1日延期することにした。君子(木村多江)が手を尽くして入手した小豆を煮て明日はおはぎを作ってお祝いをすることにした。食いしん坊の美子(杉咲花)は、おはぎを想像するだけでうれしくなる。

 その晩、小豆を煮ているときに空襲がやってきた。東京大空襲だった。

 目黒の借家は難を逃れた。だが、あわてて防空壕(ごう)に避難したため、鍋の小豆は残り火で焦げて台無しになってしまった。落ち込む美子。

 大空襲は下町を中心に多くの被害を出した。常子は逃げてくる群衆の中に、小さな子供を連れたお竜(志田未来)を見つけた。かつて銀座のビアホールで酔客にからまれたトラブルから助けてくれたお竜だった、という回だった。