ハリウッドは7月に入って、サマームービーが盛り上がりを見せています。今年は懐かしい過去のヒット作の続編や名作のリブートが多数公開を控えている他、スティーブン・スピルバーグ監督がディズニーと初タッグを組んだファンタジーなど、映画ファン必見の作品がめじろ押し。この夏オススメの作品を紹介します。

■「ファインディング・ドリー」全米公開中、7月16日日本公開

2003年に公開されて一大ブームとなったディズニー映画「ファインディング・ニモ」の続編。前作ではクマノミのマーリンが人間に誘拐された息子ニモを探しに旅に出る冒険物語でしたが、今作の主演は前作でマーリンと一緒に旅をした青いナンヨウハギのドリー。舞台は海ではなく、ドリーが生まれたカリフォルニアの海洋生物研究所で、前作から1年後の設定で物語は進行していきます。

■「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」全米公開、7月9日日本公開

1996年に大ヒットしたウィル・スミス主演のSF名作「インデペンデンス・デイ」が、20年ぶりにスクリーンに帰ってきます。続編のメガホンをとるのは前作に引き続きローランド・エメリッヒ監督で、前作の20年後が舞台。エイリアンが残した技術を基に地球防衛を企てる人類が、エイリアンのさらなる先進技術によって再び危機にさらされるストーリー。今作の主演はリアム・ヘムズワースで、スミスは残念ながら登場の予定はありません。

■「BGF:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」全米公開、9月17日日本公開

スティーブン・スピルバーグ監督がディズニーと初タッグを組み、児童文学の巨匠ロアルド・ダールの小説「オ・ヤサシ巨人BFG」を実写化。優しい巨人と好奇心旺盛な少女の心温まる友情と奇想天外なアドベンチャー。

■「ゴーストバスターズ」7月15日全米公開、8月19日日本公開

1984年に大ヒットした幽霊退治を題材にしたSFコメディー「ゴーストバスターズ」が、30年以上の時を経て復活する。1989年には続編も公開されていますが、今作はメインキャストを全て女性にしたリブート版。メリッサ・マッカーシーら女性4人が幽霊退治に奮闘する本作は、オリジナルに出演するビル・マーレーも出演している他、クリス・ヘムズワースもメガネをかけた真面目男子役で登場している。

■「スター・トレック・ビヨンド」7月22日全米公開、今夏日本公開予定

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(15年)を大ヒットさせたJ・J・エイブラムス監督が手掛ける新劇場版の第3弾。前作に引き続きクリス・パイン、サイモン・ベック、ザッカリー・クリントらおなじみのクルーが続投し、「007」シリーズ初の黒人ボンドの呼び声も高いイドリス・エルバら新キャストも登場する。

■「ジェイソン・ボーン」7月29日全米公開、10月7日日本公開

誰もが前作で完結したと思っていたマット・デイモン主演の「ボーン・アルティメイタム」(07年)の続編が公開される。記憶喪失に苦しみ、組織に命を狙われながらも自分の過去を突き止めるために戦ってきた元CIAエージェントのボーンが、9年の時を経て戻ってきた。シリーズ第4弾となる今作も、迫力満点のカーアクションなど見所が満載。

■「スーサイド・スクワッド」8月5日全米公開、9月10日日本公開

「バットマン」や「スーパーマン」でおなじみのDCコミックの同名漫画シリーズを実写化した話題作。ヒーローに捕らえられた悪党や犯罪者たちが減刑と引き換えに政府から汚い仕事を引き受けるために結成されたアンチヒーローチームの活躍を描いた作品で、日本刀を振りまわす日本人暗殺者カタナ役にロサンゼルス在住の無名日本人女優福原カレンが大抜てきされた。ジャレット・レト演じるジョーカーも登場することでも話題。(ロサンゼルス=千歳香奈子)