シンガー・ソングライター森山直太朗(40)が、15周年記念オールタイムベストアルバム「大傑作撰」を9月21日に発売することが12日、分かった。通常盤は15曲収録「花盤」のCD1枚だが、初回限定盤の「花盤」と14曲収録「土盤」のCD2枚組みで発売する。

 「花盤」は約120万枚を売り上げた03年大ヒット曲「さくら(独唱)」や「夏の終わり」「生きてることが辛いなら」など代表曲を中心に選曲。「土盤」は活動を陰で支えてきたコアな名曲を中心に選曲した。直太朗は「15年間歌いつないだ軌跡として、答え合わせのように選んでみました。願わくば、初回限定『花盤』『土盤』2枚合わせて聴いていただきたいです」と話す。

 昨年10月から約半年間にわたる充電期間「活動小休止」を経て、6月にアルバム「嗚呼」を発売し、活動を再開。オールタイムベストアルバムを出す大きな動機は、活動小休止中のできごとだった。「友達になった人に自分のアルバムを渡す機会があり、05年(初のベストアルバム)『傑作撰』をプレゼントしたのですが、05年以降の作品も聴いてもらえたらな、という歯がゆさもありました」。念願の本作が完成し、「15年分を総括した名刺代わりの作品ができて、個人的にも良かったです」と手応えを口にした。

 10月から15周年記念イヤーに突入する。過去最大規模となる15周年記念全国ツアーも決定した。来年1月27日の埼玉を皮切りに、7月末まで半年間で約50公演を開催し、8万人以上を動員予定。記念イヤーに向けて「体調は万全です! 最新アルバム『嗚呼』(6月発売)とオールタイムベスト『大傑作撰』を引っ提げて、来年から始まるツアーを味わいのあるものにできたら」と張り切っている。