老舗レコード会社、日本コロムビアの所属歌手による毎月恒例のライブ「第27回マンスリー歌謡ライブ2016」が21日、東京・渋谷の「けやきホール」で行われ、渥美二郎(63)日野美歌(53)小沢あきこ(39)走裕介(42)が出演した。

 新曲コーナーでは、渥美が「奥の細道」、日野が「知覧の桜」、小沢が「なみだの鍵穴」、走が「北の傷歌」をそれぞれ歌唱。渥美の「夢追い酒」や日野の「氷雨」など昭和を代表するヒット曲も披露された。

 ほかに「少年時代」や「悲しみが止まらない」のカバー曲や「男と女のラブゲーム」などのデュエットコーナーもあり、約200人の客席を何度もわかせた。

 渥美は「釜山港へ帰れ」を韓国語で歌唱。1983年(昭58)に韓国を初めて訪れて同曲を歌唱した思い出を語った。「当時は日本語では歌えなくて韓国語で歌った。緊張したが、大きな拍手をもらって音楽に国境はないんだなと実感しました」。

 日野は「『氷雨』が降る中、来ていただいてありがとうございます」と、曲タイトルと雨天をからめて笑いを取り、走は歌詞を書いた紙を手に持っていることが客に分かってクスクス笑われたりと、終始アットホームな雰囲気の約2時間のステージだった。

 次回は9月15日に同所で行う予定。