「怪童」と呼ばれ、29歳で亡くなった伝説の棋士・村山聖(さとし)さんを描いた映画「聖の青春」(19日公開)で、ライバルの羽生善治を演じた俳優、東出昌大(28)が、NHK番組で、村山さんの軌跡を訪ねていたことが9日、分かった。

 番組はNHK総合「にっぽん紀行 ぼくと、29歳で逝った君と」(23日午後6時10分=全国)。将棋好きで、NHKとは連続テレビ小説「ごちそうさん」に出演するなど、縁が深い東出は、大阪市福島区にある村山さんがかつて暮らしたアパートなどを訪ねた。

 福島のアパートは、村山さんをたどる“聖地”のひとつとして、今なお、多くの若者が訪れているといい、東出は「村山さんの生きざまに触れたい」と思い続けてきたという。

 来年2月の誕生日には、村山さんが亡くなった当時と同じ、29歳を迎える東出は、村山さんゆかりの街、人物を訪ねている。NHK大阪放送局は「(番組は)怪童の短くも壮絶な人生に思いをはせる新しい形の『人物紀行』です」としている。