演歌歌手北島三郎(80)が14日、都内で行われた作詞家星野哲郎氏(享年85)の「七回忌の集い」に出席した。

 星野氏は作曲家船村徹氏(84)と並ぶ北島の恩師。「風雪流れ旅」など多くのヒット曲を北島に提供している。献杯のあいさつで「哲さま。あんたのことは決して忘れない。いつまでも空から見守っていただきたい」と声を張り上げた。「『北島三郎』という歌手のオヤジが船村徹なら、おっ母さんが哲さまでした。やさしい人でした」としのんだ。「集い」には、星野氏と縁の深い歌手鳥羽一郎、小林幸子、大月みやこらも出席した。

 北島は8月下旬に都内の自宅で転倒し、9月12日に頸椎(けいつい)症性脊髄症で手術を実施。その後は、病院でリハビリに努めて仕事先にも病院から通っていたが、先月22日に退院。現在は週に1回、リハビリに通っている。順調な回復ぶりで、ファンに向かって「心配をかけてすみません」と頭を下げた。現在、移動などに車椅子を使用することもあるが、ほとんど自分で歩いている。

 また、この日、発起人代表の作曲家船村徹氏(84)は欠席した。事務所によると、文化勲章に選ばれた行事などが多忙で、その疲れが出ているという。風邪気味で微熱があるために大事を取った。