川谷絵音(28)がボーカルを務めるロックバンド「ゲスの極み乙女。」が3日、Zepp東京で活動自粛前最後の公演を行った。未成年だった交際相手との飲酒デートが原因で当面の活動休止が決定したが、この問題についてステージでは一切触れなかった。ちなみにこの日は川谷の誕生日でもあった。

 11月から始まった全国ツアーの最終公演は約2時間で終えた。アンコール3曲を歌い終えると川谷は「ゲスの極み乙女。でした。本当にありがとう」と明るくあいさつ。メンバー全員で客席に向かってお辞儀して立ち去った。2回目のアンコールを求める拍手が約20分間続いたが、ステージに戻ることはなかった。

 1月にベッキーとの不倫交際が報じられた。川谷もレギュラーラジオ番組の出演休止など余波はあったが、本業は継続して行った。しかし9月末に当時未成年だったタレントほのかりん(20)との飲酒デートが報じられ、10月上旬に当面の活動休止を決定。12月に予定していたアルバム発売も延期した。

 川谷がこの日会場入りしたのは、開演約5時間前の午後1時20分ごろ。メンバーが入った裏の通用口は警備員やスタッフが大勢待機するなどピリピリムード。キャップをかぶりマスクをつけた川谷は、取材陣の問いかけに応じることなく場内に入った。

 この日は川谷の誕生日ということもあり、約2700席は即日完売していた。公演中盤にファンから祝福の声を浴びると「ありがとうございます。アラサーになりましたが、28歳になっても何も感じなかった。中途半端じゃない?」と笑顔で応じた。ベースの休日課長(29)に「いろんな経験をして28歳に…」と突っ込まれると「いろんな経験の話、まったくしてないけどね」と反応。「28歳なので、いい年にしたいと思います」と続けた。活動自粛の話題には一切触れず、復帰時期についても説明しなかった。

 午後9時40分過ぎ、メンバーと一緒に裏の通用口から車に乗り込んだ。待っていたファン約50人に対し、車中から窓越しに手を振って会場を後にした。