“ジャッキー”の愛称で親しまれ、今なお高い人気を誇る世紀のファーストレディ、ジャクリーン・ケネディをナタリー・ポートマン(35)が熱演した映画「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」(2017年春全国公開)。ナタリーの演技が批評家たちから高い評価を受けている。

 1963年11月22日、夫であるジョン・F・ケネディ大統領の暗殺事件により、ジャクリーンの人生は一変した。葬儀の執り仕切り、代わりに昇格する副大統領の大統領就任式への立ち会い、ホワイトハウスからの退去など、するべきことは山積み。そんな中、何よりも彼女の心を占めたのは、事件の直後から夫が「過去の人」として語られることへの憤りだった。夫が築き上げてきたものを単なる過去にはさせない、そう決意したジャッキーが葬儀までの4日間に取った行動が、最愛の夫を伝説にする。

 いまだ語り継がれる大事件を、ファーストレディーの視点から描いた重厚感ある意欲作。「ブラック・スワン」(10年米公開)でアカデミー賞主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマンが、外見だけでなく、話す英語のアクセントまで徹底的に“ジャッキー”を再現した。また、「ブラック・スワン」でナタリーにオスカーをもたらした監督のダーレン・アロノフスキーが製作をつとめ、チリ出身のパブロ・ラライン監督が初の英語作品となるメガホンをとった。

 現地時間2日より北米にて公開がスタートした本作。公開前より、現地の批評家からは、「ナタリーのキャリア史上最高となる素晴らしい演技!」「ナタリーが演じるジャクリーンは賞に値する」「ナタリーの渾身(こんしん)の演技から目が離せない」など、ナタリーのオスカー獲得を匂わせる高評価を得ていた。作品を観た観客からも「シンプルにナタリーの演技が素晴らしい! 彼女以外にジャッキーを演じられる人はいない」「苦悩にあふれた非日常的なキャラクターを素晴らしい演技力で見事に再現していた」「これまでに描かれたことのないジャッキー・ケネディを好演していた」など彼女の演技を称賛する声が集まっている。【ハリウッドニュース編集部】