演歌歌手の氷川きよし(39)が31日、都内で行われた声優・野沢雅子のギネス世界記録認定式で、アニソンに初挑戦した思いを語った。

 氷川は、フジテレビ系で放送中の「ドラゴンボール超」(日曜午前9時)の新オープニング曲「限界突破サバイバー」を歌う。父ともども「ドラゴンボール」のファンで「子どもの時から、野沢先生のお声でアニメを見ていた世代。光栄ですし、今まで生きてきた中で一番うれしい気持ちと言っても過言ではない。いただいた作品も、氷川きよしの普段、歌っている楽曲と違ったロック的なサウンドに乗った、森雪之丞先生の詩の世界に励まされます」と力説した。

 氷川は、演歌とアニソンの違いについて聞かれると「演歌の楽曲の時は、自然とこぶしを回す気持ちになりますけど、ポップス系の作品の時は、こぶしって出てこないので、ストレートに素直な気持ちで…」と口にした。次の瞬間「演歌を歌っている時は、素直じゃないというわけじゃないですけど」と慌てて言い直して、野沢を笑わせた。その後は、自ら新曲を鼻歌で歌い「氷川きよしの18年の歌手人生と同じ心境になる。20周年に向けて、こういう気持ちで歩んでいけるようにと思う、励ましの歌」と語った。

 野沢は、氷川について聞かれ「私はデビューした、一番最初に出てきた時からファン。歌も上手で、好きです」と言い、笑みを浮かべながら氷川を見詰めた。氷川は「そういうふうに言っていただいたら、思い残すことはありません」と感激していた。

 氷川はゲームも好きで、イベント中に「ドラゴンボール」シリーズの最新ゲームとして昨年11月2日に発売された、プレイステーション4用ソフト「ドラゴンボール ゼノバース2」が紹介されると「いやぁ…ゲーム大好きで、プレステ4も持っていて…このソフトが、ほしいなぁと思っていたんですけど」と壇上から“おねだり”した。野沢から「いただけますよ」と言われると「買いに行きますよ…そうですか?」と、まんざらでもない表情を浮かべた。

 認定式の最後には「ゲームがやりたくなりました。たくさん、これからも『ドラゴンボール』のゲームをやらせていただいて、元気に歌って頑張っていきたいです」と言った。すると、ゲームの販売元で式を主催したバンダイナムコエンターテインメントの関係者から、ゲームソフトをプレゼントされ、大喜びしていた。

 氷川が歌う「限界突破サバイバー」は、2月5日放送回から流れ、同日から配信もスタートする。【村上幸将】