元乃木坂46市来玲奈(21)が、日本テレビのアナウンサーに内定したことが2日、分かった。現在早大3年で、来年4月入社予定。乃木坂46卒業生がテレビ局正社員のアナウンサーになるのは初めてで、AKB48グループでも前例がない。大きな注目を集めそうだ。

 今や日本を代表するアイドルグループになった乃木坂46の卒業生が、アイドル時代からの夢をかなえた。複数の関係者によると、市来は2日までに日テレ正社員のアナウンサー職に内定したという。今後は来年4月の入社に向けて、同期の内定者たちとともに研修などに参加するという。

 11年8月に、乃木坂46の1期生オーディションに合格した。ファンから「広末涼子の再来」ともいわれた爽やかなルックスと透明感のある声が特長で、結成時から選抜メンバーに入り、デビュー前の初代「七福神」に選ばれた。早大の付属校に通学しながらアイドル活動も両立し、14年4月、第1志望だった早大文学部に内部進学した。14年7月の乃木坂46卒業後は女優として活動。昨年公開の「さざ波ラプソディー」で映画初主演を果たしている。

 競技ダンス(社交ダンス)の実力も一流で、小6の時には世界大会に出場。15年8月にはTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」内の企画で同局の山本匠晃アナウンサーとペアを組み「NBDAダンススポーツ競技会」に出場。ワルツとスローフォックストロットの2種目で優勝した。その後も同番組に複数回出演し、華麗なステップワークを披露していた。

 才色兼備で努力家。乃木坂46の1期生オーディションは倍率1082倍の狭き門だったが、卒業後もコツコツと勉強を積み重ね、再び倍率1000倍以上ともいわれるキー局の正社員アナウンサー試験に合格した。人気アイドルグループ出身のキー局アナウンサーは、元モーニング娘。で現テレビ東京の紺野あさ美アナ(29=今春退社予定)以来。今後の活躍に注目が集まりそうだ。

 日テレは日刊スポーツの取材に対し「当社では、採用活動に関する質問については、お答えしておりません」としている。