英王室は30日、結婚式を前日に挙げたウィリアム王子(28)とキャサリン妃(29)がすぐには新婚旅行へ行かず、王子は5月2日からの週に空軍パイロットとしての勤務に戻ると発表した。新婚旅行はその後となり、行き先は海外の予定。

 2人は30日午前、挙式後に滞在していたロンドンのバッキンガム宮殿をヘリコプターで出発。英メディアは一斉に「新婚旅行へ向かった」と報じたが、その後、王室が否定した。

 29日に結婚した夫妻は、同日夜には同宮殿での晩さん会に出席した。妃は白のイブニングドレス姿を披露。「(今日は)素晴らしい日だった」と述べ、リラックスした様子で笑顔をみせた。ドレスは、ウエディングドレスと同じ「アレキサンダー・マックイーン」のデザイナー、サラ・バートンさんのデザインだった。

 晩さん会は王子の父親チャールズ皇太子の主催で、王室関係者や王子夫妻の友人らを中心に約300人が出席。皇太子は、頭髪が薄くなり出した王子を「これは遺伝と思われるでしょうね」と紹介し、場内は爆笑に包まれたという。

 今後の妃は、当面の公務を最小限する方針という。王子には、慣らし期間がなく公務に駆り出され、ストレスに悩まされた母親の故ダイアナ元妃の二の舞いを防ぎたい意向もあるという。妃は、6月上旬にロンドンで慈善団体の夕食会に出席するとみられ、これが結婚後最初の公務になる見込み。訪日予定はない。