昨年5月に亡くなった元宝塚歌劇団理事長の小林公平さん(享年82)の没後1周年チャリティー公演「愛の旋律~夢の記憶」が30日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、現役5組トップがそろい踏みした。理事長時代のヒット作「ベルサイユのばら」にちなみ、同作メドレーも披露。星組トップの柚希礼音は「宝塚の伝統を担っていく覚悟です」とあいさつした。

 2部では初風諄(69)鳳蘭(65)らOGが出演。小林氏が情熱を注いだ海外公演の思い出ばなしを披露。初風は、海外公演中、小林氏が生徒1人1人の家族に直筆の手紙を送っていたことを明かし、鳳は「無償の愛で私たちを包んでくれた。ありがとうございます」と涙ながらに語った。また、トークコーナーの司会を務めた元月、星組娘役トップ檀れい(39)は05年の退団後初めて、大劇場に登場した。

 収益の一部は、日本赤十字社を通じ、東日本大震災被災地へ義援金として送られる。