米朝一門の落語家で、人間国宝の桂米朝(85)から見れば、ひ孫弟子になる桂こごろう(43)が6日、大阪市内で、2代目桂南天襲名会見を開いた。先代の南天は、米朝もネタを受け継いだことがあり、72年に亡くなっている。40年ぶりの名跡復活。

 こごろうは「落語そのものだけではなく、高座の中に優しさ、温かさがあったと聞きます。そういう面でも、できる限り、受け継いでいきたい」と話した。こごろうの師匠、桂南光(59)は「僕が教えたネタを、自分なりにアレンジして笑わせる。そういった腕は、ここ4~5年、急速に上げてきた。一緒に出てて、悔しい思いをすることもある」。ひょうひょうとした先代の芸風に、弟子こごろうも通じる所があると見て、名前を継がせたかったという。

 襲名披露興行は来年4月15日、大阪・サンケイホールブリーゼから、東京、名古屋、京都など全国約10公演を予定している。