政治評論家の三宅久之(みやけ・ひさゆき)さんが15日午前8時46分、東京都内の病院で死去した。82歳。東京都出身。自宅は東京都目黒区五本木1の34の1。葬儀・告別式は近親者のみで行う。喪主は長男彰(あきら)さん。

 早大文学部を卒業し、1953年に毎日新聞に入社。76年退社し、その後、政治評論家となった。テレビ朝日の「ビートたけしのTVタックル」や、読売テレビの「たかじんのそこまで言って委員会」に出演していた。

 最近は心肺機能の衰弱のため、外出時には車いすや携帯酸素が必要な状態だった。10月29日に入院、消化器系疾患の手術を受け今月8日に退院し、自宅で療養していた。

 警視庁などによると、15日午前6時ごろ、自宅で「トイレに行きたい」と話した後、倒れたという。家族が救急車を呼び、病院に運ばれた。

 体調を崩してからも、ブログで政治状況などについて発言。10月14日付で野田佳彦首相に対し「この1年間にあなたのやったことは、消費税の引き上げだけ」「政権を少しばかり延命したところで、事態はますます悪化する」と批判していた。