猿の集団芸「お猿の学校」で知られる栃木県日光市のテーマパーク「日光猿軍団」が調教師不足などを理由に年内で幕を下ろすことが16日、日光猿軍団への取材で分かった。来年以降、活動を振り返る記念館を建てる方針という。

 お猿の学校の校長役間中敏雄さん(65)によると、日光猿軍団は1992年に開園。サルが生徒を演じた猿回しの集団芸は1990年代に人気を博し、学級委員長を務めていたチョロ助の人気はアイドル並みだった。

 しかし、東京電力福島第1原発事故後、外国人調教師が帰国して調教師が不足。サルに芸を教えることが難しくなり、芸ができるサルも高齢化していた。年内は1日2回公演を続ける。

 間中さんは「芸を終えた後のサルが、年でつらそうだったから閉園を決断した。今後は所有する山で飼っていきたい」と話した。