結成20周年を迎えたお笑いコンビ「シンクタンク」が6日、大阪・なんばグランド花月で単独記念ライブ「20歳」を開いた。体重120キロ超の巨漢タンク(42)と、故郷の滋賀県にちなみ、シンクから改名した近江のこかじろう(41)。芸人の成人式を意識して、こかじろうがはかま姿、タンクが振り袖姿でネタを披露した。

 タンクが「僕らの20年なんて、まだまだひよこ」と言えば、こかじろうは楽屋で大ベテランの横山ホットブラザーズに会い「僕、60年やってんねん、と、言われまして…。おこがましい…。僕らも板の上でいつまでも元気にしゃべれるようにどうにかせんとダメやなと思いました」。

 西川きよしからは「やすし・きよしは20年やられへんかったから、やす・きよを超えたな」と言われたそうで、タンクは巨大な体を小さくして恐縮しきりだった。

 また、約10年前、うめだ花月の出番直前に大げんかをし、解散寸前にいたったことを告白。そのとき、楽屋で村上ショージから「お客さんは関係ないねんから、やることだけはきっちりやってこい」と諭され、舞台に出ると切迫感がテンポを生んだのか、今までにないできばえに。結果、大ウケし、20年続いてきたとか。「変わらず漫才をやって、味が出てきたなと言われるようになりたい」と気持ちを新たにしていた。