ダイオウイカなど深海ブームの火付け役となった「焼津の深海おじさん」こと焼津小川港「長兼(ちょうかね)丸」の長谷川久志船長(64)が23日、横浜市の中華街「ヨコハマおもしろ水族館」の名誉館長に就任した。長谷川名誉館長は就任早々、精力的にトークショーでジョークを飛ばし、深海魚ヨロイザメの解体ショーでは切りさばいた腹から肝臓や胃を取り出して来場者の喝采を浴びていた。

 長谷川名誉館長は記者会見では、集まった約200人に感激して号泣。「これから月に1回ぐらいの割合で生きた深海魚も入れていきたい。ふだんはのぞくことのできない深海の世界に興味をもってもらえたらとてもうれしいですね」と今後の豊富も含めて意欲をみせた。

 同水族館は、04年にさかなくんがプロデュースして「よしもとおもしろ水族館」として開業。今春、吉本興業が運営から撤退し、今年5月から現在の名称になった。長谷川名誉館長は「さかなくんとはサメ漁にも一緒にいったし仲良しです。今回の名誉館長就任も『ギョ』をいっぱい使った読みにくいメールで祝福してくれました」と話した。