昨年6月から芸能生活50周年イヤーに入っている歌手小林幸子(60)が、11月17日に初の日本武道館公演を行うことが29日、分かった。スタッフから知らされた小林は「ついに夢がかなった」と笑顔を弾けさせた。

 この日は、新潟県長岡市山古志地区(旧山古志村)の「小林幸子田」で、毎年恒例となっている田植えを実施。04年に発生した新潟県中越地震の被災地復興支援として06年にスタートした恒例イベントだ。編みがさに長靴姿で、地元の山古志小の生徒や地元の主婦ら約80人と一緒に、泥まみれになりながら青々としたコシヒカリの苗を手作業で植えた。秋には5アールの田んぼから約300キロ(5俵)を収穫する予定だ。

 田植えの後には、地震の復興10年祈念として作った新曲「越後に眠る」を歌唱。「歌詞に『悲しみがひとつずつ

 雪の中に消えてゆく』とあります。地震から10年。もう10年かまだ10年か…。これからも故郷の皆さんに恩返しをしていきます」と話した。地震直後、妊婦のおなかをさすりながら「元気な子に育つのよ」と祈った赤ちゃんが、現在は地元の小学校に元気に通っている。小林は感慨深そうに「すばらしい山古志をみんなの力で守って欲しい。私も精いっぱい力になれるように頑張ります」と話した。

 武道館公演では、小林らしい新衣装の披露もあるという。