1500曲以上を作曲し、6月に肺がんで亡くなった作曲家中川博之さん(享年77)の「お別れの会」が30日、東京・帝国ホテルで行われ、美川憲一(68)ら約1000人が参列した。

 美川は「さそり座の女」「新潟ブルース」「お金をちょうだい」などのヒット曲の提供を受けた。歌手代表であいさつし、「『お金をちょうだい』は直談判して歌わせてもらった」。

 さらに「2人は同期(50周年)で同士でした。残念、悔しい、寂しい。これからも先生の歌の心を歌い続けます」と涙ながらに続けた。

 曲を提供を受けた北川大介、6人組ユニット純烈なども参列した。

 美川は、独立をめぐる問題で前所属事務所から損害賠償訴訟を起こされていることについて「先生も分かってくれていた。50周年の節目の年にこういう話をするのが気が重いのよ。示談なんかしないわよっ」。怒り心頭の様子で、徹底抗戦の姿勢をあらためて示していた。