俳優染谷将太(22)が30日、東京・六本木ヒルズなどで行われた、主演映画で第27回東京国際映画祭クロージング上映作品「寄生獣」(山崎貴監督、11月29日公開)完成報告会見とクロージング上映に参加した。染谷は人に寄生し人を食料とする「寄生獣」ミギーが右手に寄生した高校生・新一を演じるが、撮影中に山崎監督に「頭、おかしいんじゃないか?」と失笑されたことを明かした。

 染谷演じる新一に寄生するミギーは、CGで作られた。声を演じる阿部サダヲの声を収録しつつ、モーションキャプチャーで阿部の動きを取り込んだ上で、それを落とし込んでキャラクターを作った。染谷は阿部の収録時に一緒に掛け合いを行ったが、実際に演じる現場にはミギーは当然、いないため「いないものと芝居する…パントマイムのような感じで、現場はシュールになるんだけど、いろいろ考えて試した」という。

 そうして芝居するうちに、染谷は「-完結編」(来年4月25日公開)の終盤での感動的なシーンを演じた際「ミギーが見えた」と感じたという。その気持ちを監督に伝えたら、残念な回答が返ってきたという。山崎監督は「そんな、ひどい言い方はしない。『頭、大丈夫か?』って言ったんです」と苦笑していた。