宮沢りえ(35)が海外の名作舞台に初挑戦することが7日、分かった。近代劇の父といわれるヘンリック・イプセン作の東京・渋谷シアターコクーン9月公演「人形の家」(5~30日)。「人形-」は弁護士ヘルメルの妻ノラを主人公に、新たな時代の女性の姿を示したフェミニズム運動の先駆けとなった作品で、1879年にデンマーク王立劇場で初演。日本では1911年に松井須磨子主演で上演されて以降、数々の名優が演じ、最近は大竹しのぶが主演した。

 宮沢は17年前にミュージカル「ジプシー」で初舞台を踏んだ後、野田秀樹作・演出「ロープ」や坂東玉三郎演出の泉鏡花作品「天守物語」などの舞台に出演したが、翻訳物の名作舞台はなかった。演技派女優として成長した宮沢にふさわしい作品として選ばれ、夫ヘルメルには堤真一。演出はロンドン、ブロードウェーでも活躍するデヴィッド・ルヴォーが決まっており、話題の舞台となりそうだ。