制服姿の女性ロックバンドがロケットスタートの予感だ。22日にシングル「DOLL」でデビューする4人組ロックバンド、SCANDAL(スキャンダル)が、全国のラジオ36局でパワープレー(重点放送)を獲得し、24日放送のテレビ朝日「ミュージックステーション」をはじめ、NHK「MUSIC

 JAPAN」(11月6日放送)など各局の音楽番組出演を決めるなど、注目を集めている。

 リーダーHARUNA(20)以外は女子高生で、演奏はブレザーの制服姿。重厚なサウンドの本格ロックを奏で、9月に行われた音楽関係者向けのライブで高評価を得て、デビュー後のテレビ番組出演も続々決まっている。

 モットーは「女の子だからとなめられたくない」。バンド結成は06年で、大阪のダンス&ボーカルスクールで出会ったそれぞれ別の学校の4人が、同スクールから楽器も勧められたのがきっかけだった。

 ドラムのRINA(17)は「平日は学校が終わったら集合して、休日は1日に12時間ほど練習していました」。ギターやドラムは、手が大きく力がある男性が有利だとされる。ギターMAMI(18)は「性別を気にしなくてもバンドはできる。不利な分は練習でカバーします」と、海外公演を実現させる腕前に上達した。

 衣装に制服を選んだのは、学校帰りに集合していたからだった。HARUNAは「制服はなじみが深くて自分たちの素が出せるし、ビジュアル的にも面白いかと」。ベースのTOMOMI(18)は「デビューが決まったことで、あこがれの安室奈美恵さんたちと一緒のラインに立てる。将来、スキャンダルにあこがれてバンドを始める人が増えたらいいな」と語った。