野田秀樹(53)と大竹しのぶ(51)が野田作・演出の舞台「ザ・ダイバー」(8月20日~9月20日、東京・池袋の東京芸術劇場小ホール1)で14年ぶりに舞台共演する。「ザ・ダイバー」は能曲「海人」と「源氏物語」のエピソードを現代に起きた事件に取り込み、重層的な展開で見せる物語。08年にロンドンで初演され、同年に来日公演も行った。今回、東京芸術監督に就任した野田の就任記念プログラム第3弾として上演されるもので、ロンドン版で英国の怪物女優キャサリン・ハンターが複雑なキャラクターを演じたユミ役に大竹が挑み、野田がロンドン版と同じくユミを分析する精神科医野田役で対決する。共演は渡辺いっけい、北村有起哉。

 野田と大竹の共演は95年「贋作・罪と罰」以来14年ぶり。当時の2人は公私ともにパートナー関係にあった。92年に野田演出の舞台に大竹が出演して知り合い、94年に熱愛が発覚。95年には大竹の豪邸で同居生活を始めたが、98年に別居し、99年に破局が明らかになった。今回の共演は、演出の野田が難役のユミ役に大竹を指名して実現したという。野田は05年に再婚し、6月に初めての赤ちゃんが生まれる予定。大竹も明石家さんまとの長女IMALU(19)が芸能界デビューと、ともにプライベートが充実。破局から10年、演技派2人の舞台上での激突が注目される。

 [2009年4月17日7時2分

 紙面から]ソーシャルブックマーク