マイケルさんの未発表曲をめぐって、骨肉の争いに発展する可能性が出てきた。マイケルさんとここ数カ月、接触を図っていた某レコード会社の上層部が、ニューヨークのデイリー・ニューズ紙に「100近くの未発表曲を残したかもしれない。これらが日の目を見るかどうかは家族次第。巨額のお金が稼げることを考えれば、家族がどこかの会社と契約を結ばないとは思えない」と語った。

 問題は誰がその決定権を持つか。マイケルさんの長男と長女の母親は、2番目の妻デビー・ロウさんだが、離婚の際に親権と引き換えに800万ドル(約7億6000万円)が渡されたと言われている。さらに、マイケルさんは遺言で、3人の子供の養育を妹の歌手ジャネット・ジャクソンに頼んでいたとの報道もある。片方の親が死亡した場合、残った方が親権を持つのは一般的だが、マイケルさんの遺族側が親権を求める可能性もある。ロウさんの弁護士は「親権を求めるのは間違いない」とコメントしている。

 巨額の富を得たマイケルさんだが、借金の総額は4億ドル(約380億円)とも言われている。未発表曲の存在が事実なら新たな「大金脈」になることは間違いない。スーパースターの血筋と、金脈の絡んだ親権問題は今後注目されそうだ。

 [2009年6月28日8時14分

 紙面から]ソーシャルブックマーク