合成麻薬MDMAを使用したとして麻薬取締法違反容疑で逮捕された俳優押尾学容疑者(31)が「錠剤を飲んだ女性に異変が生じ、怖くなって部屋を出た」と供述していることが6日、分かった。警視庁麻布署によると、押尾容疑者は2日、東京・港区の六本木ヒルズのマンションの部屋で銀座の高級クラブに勤務していた女性(31)と一緒にいた。女性の勧めで違法とは知らずに渡された錠剤を一緒に飲んだところ、女性に異変が生じた。押尾容疑者は心臓マッサージをしたが回復せず、所属事務所のマネジャーを呼んで、自分は部屋を出たと供述していた。

 警視庁がマネジャーから連絡を受けたのは2日午後9時半ごろ。その後女性の死亡が確認された。検視の結果、死亡したのは午後3時から5時ごろだった。女性が死亡してから通報まで数時間かかっているとみられることから、麻布署は押尾容疑者らの行動を詳しく調べている。

 また、女性が遺体で見つかった部屋を賃貸契約していた服飾通販会社の女性社長は、親会社に「事情聴取に協力している」と報告していた。親会社側は捜査状況を見て今後の対応を決めるという。服飾通販会社の広報も協力の事実を認めた上で、部屋に関して「社長が代表を務める別の会社の持ち物」と説明した。女性社長について「現在妊娠中で体調が安定していないため、ここ1~2カ月出社していない」とも話した。

 [2009年8月7日14時47分

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