酒井法子容疑者(38)の“逃走”に携わったとされる弁護士事務所の元所長の弟で建設会社会長(71)の親族が19日、都内で取材に応じた。親族は会長が酒井容疑者とともに、高相容疑者が職務質問を受けた東京・渋谷の路上に同行し、酒井容疑者から「社長」と呼ばれた人物であることを認めた。会長からは「事件性はない。警察と連絡を取り合っているから心配するな」と言われたことも明かした。

 建設会社会長の親族は、「社長」と呼ばれた人物が会長で、酒井容疑者の“逃走”に関与した事実を認めた。「急に渋谷に呼び出されたみたいです。4、5年ぶりに会ったと聞いています」と明かした。会長は「運転ができない」とし、第3者が運転する車で渋谷に向かったとみられる。

 親族は会長と酒井容疑者の関係性を「知り合いだったのは知っているが、どういう関係性だったのかは知りません。(『逃走』期間の)6日間は一緒にいなかった」とだけ話した。一族所有のハワイのコンドミニアムに、同容疑者が長男出産時に滞在したと言われているが「泊まったことはあると聞いた」と話した。

 酒井疑者が滞在したとされる箱根の別荘は、会長の兄で、酒井容疑者の担当弁護士が所属する弁護士事務所の元所長が所有していると認めた。「私も10年以上前に使ったことがある。親族みんなで使用していたもの。親族のだれかの知人が使用してもおかしくない」と同容疑者が使用した可能性を示唆。別荘管理については「今はだれもあまり使っていないと思う。元所長はいちいち管理していないはず。法律事務所に任せてカギを預けているのでは。元所長は今回の事件とは関係ないはず」と推測した。

 同様に同容疑者が滞在したとされる東京・東大和市内のマンションの所有人物について「分からない。古いし、今はだれも住んでいないのでは」としている。

 親族は会長から「事件性はないから心配するな。警察と話をしているから大丈夫だ」と言われたという。「会長はすべて頼られてよかれと思ってやったことだと思う。頼られたから、親族が関係する弁護士を紹介したのでは」と話した。

 [2009年8月20日8時14分

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