故今村昌平監督が開校した川崎市の専門学校「日本映画学校」が「日本映画大」(仮称)に衣替えすることになった。同校を運営する学校法人神奈川映像学園が3月下旬に設立申請を文部科学省に提出。来年4月にも国内初の映画専門の4年制大学が誕生する。「楢山節考」と「うなぎ」でカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)に2度輝いた故今村監督が35年前に前身の学校を開校。俳優科と映像科があり、「フラガール」の李相日監督、米アカデミー賞外国語映画賞「おくりびと」の録音担当の尾崎聡氏ら多数の映画人を輩出した。佐藤忠男校長は「アジアの若者を集めて映画の一大拠点にしたい。大学化は今村監督の夢でした」と意気込んでいる。

 [2010年3月11日7時0分

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