歌手平原綾香(26)が、佐渡裕氏(48)が指揮する年末恒例のコンサートイベント「サントリー1万人の第九」(12月5日、大阪城ホール)にゲスト出演することが5月31日、分かった。佐渡氏は11年5月に世界最高峰のオーケストラの1つであるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期公演で指揮することが決定しており、平原は「世界の佐渡」と共演することになる。佐渡氏も「彼女の歌には、すべての人を圧倒する魅力がある。音楽の神様が舞い降りてくるようなステージを一緒に作っていきたい」と期待している。

 同イベントは、一般募集で選ばれた約1万人が「歓喜の歌」を大合唱する企画で、最近では、平井堅、中島美嘉、ケミストリー、槙原敬之ら人気歌手が毎回ゲスト出演しイベントを盛り上げている。平原はクラシックをテーマにした楽曲で知られ、テレビ朝日系ドラマ「臨場」のエンディング曲「威風堂々」(エドガー作曲)がヒット中。9日には新アルバム「マイ・クラシックス2」が発売される。クラシックに縁が深く、合唱の参加者による「ゲストに来てほしい歌手アンケート」でも平原がトップに入ったことから、今回のゲストに抜てきされたという。

 小学生のころ、5000人規模の第九を聴いて感動した経験を持つ平原は「今回は1万人!?

 しかも一緒に歌えるなんて幸せです。皆さんと佐渡さんのパワーに包まれて歌うことは、一生の思い出になるでしょう」。佐渡氏も「オーケストラと彼女の声、1万人の合唱団が奏でる音楽にじっと耳を澄ましてほしい」と話した。

 [2010年6月1日7時44分

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